排水中に含まれるクロムは、主に6価クロム(原子価6のクロム)です。 6価クロムは、水溶液がアルカリ性ないし中性の場合はクロム酸イオン(CrO42-)となり黄色を呈し、酸性の場合は二クロム酸イオン(Cr2O72-)となって赤橙色を呈します。 つまり、6価クロムは、アルカリ性にしても酸性にしても金属水酸化物として沈殿させることができません。 排水中から6価クロムを除去するには、還元して3価のクロムにしてから、溶液をアルカリ性にし、水酸化クロムとして沈殿させなくてはならないのです。